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初めてのパーマ

 30,2010 10:20
優等生だった中学時代、パーマと髪変色は<不良>の代名詞だった。
そんな事する人の気がしれなかった。
傷を消毒するオキシドールで脱色する輩もいたっけな。

高校、勉強は厳しいけれど、
髪型に決まりはなかった。
上級生の女子先輩は揃ってパーマを掛けていた。
「おお、なんか大人っぽ~い」と興味を持ち始め、
高校1年の春、
入学して間もないのに心はパーマ、パーマ渦巻いていた。

「でもどこの美容院がいいのかなぁ?」
当時の下町は美容院とか美容室とか、
おばちゃんがおばちゃんの髪のお世話をするところばかりだったのだ。

地元では近所の目が気になるので、
隣の町会の寂れた美容室を訪れた。
「あらぁ、パーマは初めて?」とやはりここもおばちゃんだった。
「はい」
「どんなふうにする?」
「わからないので、こんな風に」と雑誌の切り抜きを渡した。
そこにはかわいいモデルさんがニッコリと笑い、
髪の毛はゆるいパーマヘアー
「ウンウン、そうねぇすこぉし髪の毛が短いけどゆるぅく掛けてみましょうね」

パーマ初体験。
8cm程の細い円柱で髪の毛が次々と巻かれ、
その度に髪の毛が引っ張られて頭が痛くなった。
「我慢、我慢、美しい髪型は苦痛が伴うのだ」と自分に言い聞かせる。

次にプラスチック容器に入ったくっさい薬品を掛けられた。
頭皮に染みて痛いのなんのぉ~
おまけにダランと液が垂れてきて目に入りそうになる。
「ぎぇーー怖いよぉー、おばちゃん先生、なんとかしちぇくれよーん
新参者の高校生は、泣きそうになりながら耐えに耐えた。

1時間半後。
鏡の中に私がいた。
髪の毛に人生初のパーマが掛かっている。
でもモデルさんとはぜぇーんぜん違う。
映っているのは、顔は少女だが髪型がおばさんパーマの高校生。
こんなんじゃないんだぁ~、
私の理想はこんなおばちゃんパーマじゃ決してないんだぁ~」と心の中で泣き叫ぶけれど、
時既に遅し。

レジでお金を払う時、
「よく似合っているわよぉ~」の言葉。
「ホントかいなっ、大人って嘘つきだぁ。どうしてくれるんだぁ~、あたしゃ学校にも行けないよぉ。
と言えずに、
「そ、そ、そうですかぁ?」なんて目が笑わずに答えていました。

悲しい悲しい初パーマの想い出。
なんであんなに老けてしまうんでしょね、最初のパーマ。







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