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水洗トイレになった日

 27,2012 00:38
東京オリンピック開催時には、
この世に生まれていたワタクシ。
昭和ど真ん中に育った人なら、
きっとこんな経験をしたはずのお話を。


それは、
水洗トイレになった日。
もちろん和式の水洗トイレ。

それまでは当然ながら、汲み取り式。
バキュームカーが来る度にプーンと特有の臭いがしたものです。
ホースの先には野球ボールのようなもので塞いでいましたよね。

汲み取り式のお便所は夜が怖くて、
いつも一緒に寝ていた祖母を起こして、
ついていって貰いました。

深い穴を覗く度、
お化けがいそうだし、
落ちそうだし、
便所コウロギがいたりもして。
兎も角、恐怖の場所でしかありませんでした。

ちょっと恥ずかしいことですが、
ウ◯チをすると通称「おつり」というバッチイ跳ね上がりが大嫌いで、
(好きな人は絶対にいないはず
ビクビクしながら踏ん張ったものです。
(こんな話をできるのもこの歳ならでは

おしりを拭く紙もトイレットペーパーなんてなかったから、
四角いお便所紙でした。

そしてついにその日がやって来たのです。
くみ取り式から水洗トイレに変わった日。
ワタシが小学校3、4年の頃だったと思います。
匂いはしないし、
覗いても底は浅い。
お化けが出る穴はない。
便所コウロギともおさらば。
何よりも水で流すから清潔です。

ワタシには6歳年下の弟がいます。
その弟がお便所の穴に落ちやしないかと、
彼が用を足す時はいつも心配してました。
特に大の時は、
「◯ちゃん、大丈夫?」と戸の前で声を掛け、
落ちていないことを確かめていた程です。

それが水洗トイレになった日から、
心配しないで済むのです。
幾ら弟でも、
落ちてもちょっと濡れる程度で済みますから。

水洗トイレになった日。
それは子どもながらに、
安心と安全をしみじみ感じた日でありました。






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