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父が残した風景

 20,2011 15:08
高校同級生の親友から昨夜メールが届きました。
ワタシの体調を心配して連絡してきてくれたのです。
弱っている時には、本当に有難い事であります。


彼女はブログを読んでくれているので、
先日が父の命日だったことを知り、
こんなことを連絡してもくれました。

「お父様のご命日だったんですね。
20年なんですね…。
私の実家の近くのお父様が作られた塀のお家、
お花の大好きな一家が住まれていて、
いつも綺麗な花々が塀を彩っていますよ。」と。

そうなんです。
これにはちょっと素敵な思い出があるのです。
お話致しましょうね。


25年前、結婚が決まり、
丁度披露宴の出欠の便りを発送したばかりの頃。
父が柴又帝釈天横の建売住宅の現場で仕事をしていたのです。
説明が遅れましたが、
父はタイル職人で、
お風呂場や外壁、ブロック塀などを作っていたのです。

親友に結婚の連絡を兼ね、
「近くで父が仕事をしているの」と電話で伝えると、
後日、彼女のお母様が現場に立ち寄って下さって、
「娘さん、この度はご結婚おめでとうございます!
披露宴にご招待頂きありがとうございます」と
話し掛けてくれたそうです。

娘の親友の上品なお母様に祝福の言葉を頂き、
それはそれは喜んでいました。
だって、家からずっと離れた現場で、
思いも寄らない出来事だったからです。
父はいつも汚れた仕事着で、
(ワタシはそれを恥ずかしいなどと思った事は一度もありませんが)
もし当日分かっていたら、
もうちょっとマシな服を着ていったことでしょうよ。


ああ、そうなんだな。
父が作ったものが今でもこうして残っていて、
誰かの生活の場として活かされて、
誰かの幸せの一部となって、
そしてそれを思い出してくれる人がいることが、
とっても
とっても
嬉しくなりました。

きっと柴又だけでなく、
この近所にも、
下町のあちこちに、
千葉や埼玉や茨城や、
関東近郊にまだ残っていると思うと、
なんだか父にまた逢える様な気がして、
心が幼い頃に戻っていくようです。

父が残した風景、
知らない誰かの人生の風景になっている。
父もきっと風になったり、
雲になったりして、
たまには覗きに行って、
はにかんでいるかもしれない。


懐かしい出来事を思い出させてくれた親友に感謝します。
ありがとう!









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